漢方薬治療をはじめたきっかけ

 

小学6年生 卒業式を間近に控えた2月

満里はインフルエンザに罹った後に中耳炎を患って

またもや耳鼻科へ通院して 切開手術をしました。

 

この中耳炎も、なかなか治らず

蓄膿症もどんどん悪化してしまいました。

 

あわせて2週間以上も、抗生剤を飲み続けていました。

 

私は、何度も仕事の休みを取って

病院へ連れて行きました。

 

 

職場でのある日の昼休み

休憩室で食事をしながら 先輩ママと談笑していた時

 

「でも、この年齢で切開するほどの中耳炎は、ちょっとおかしいよね・・・。

うちの子は漢方薬治療で 2ヶ月で蓄膿が治ったけど・・。」

 

何気に言われた、その先輩ママの言葉が

私の中で妙に引っ掛かりました。

 

数日後、再び耳鼻科に通院した時

「花粉症があるかもしれませんね。

久しぶりにアレルギー検査をしてみましょう。」と言われました。

 

 

医師の勧めで受けた検査は、予想外の最悪な結果になりました。

 

 

娘はこの時

「花粉症」と「動物の皮膚アレルギー」を発症していたのです。

 

 

実は、我が家は

 

当時8歳になるトイプードル(モコ)と一緒に暮らしていました。

 

 

「アレルギー体質の子どもがいるのに

犬を飼うなんて非常識すぎる・・・・。」

 

そう、思われる方もいらっしゃると思います。

 

 

小さいころから友達を作ることが苦手だった満里は

「わたし、犬を飼いたい」と

こっそり祖母へ漏らしていたことがありました。

 

 

その一言は、

本当に切なくて 悲しい言葉だったと聞いています。

 

 

一人っ子で

病院通いばかりで

友だちともなかなか遊べなかった満里。

 

 

モコを飼うまでも

本当に 色々と 色々と 悩みました。

 

 

動物アレルギーになりにくい犬種を

本やインターネットで調べました。

 

犬を飼う為に必要な物を準備し

空気清浄器も完備。

 

日常の掃除も徹底するようにして

 

ようやく、生後2ヶ月のモコを家族として迎えたとき

私は モコを 満里の弟と思って

わが子と思って育てていこうと決心しました。

 

「一人っ子の満里が、これ以上寂しい想いをしないように。」

 

「トイプードルは毛が抜けないのでアレルギーになりにくい・・・」

 

どこかで安心していた私は この結果にかなりのショックを受けました。

 

 

「ずっと病院に通っているのにアレルギーは全然治ってない。

それどころか、ますます酷くなっている・・・。」

 

この事実に私は「はっ」と我に返りました。

 

 

「そうか、この、薬ばかり飲んでいる状況って おかしいんだ。」

 

 

今の状況が「おかしい」ということに、

この時、ようやく気付くことができました。

 

 

でも、もしかしたら・・・・・

 

私と同じように アレルギー体質の子どもを持つ

お母さん、お父さんたちは

この「薬を飲み続けている状態」が おかしい という事に

なかなか 気付けないのではないかと思います。

 

薬が日常的になり過ぎて

当たり前の 習慣になってしまうからです。

 

この頃、自宅の薬入れには

抗生剤と合わせて1回分に5種類もの薬が入っていました。

 

改めて見るとゾッとする光景でした。

 

 

通院の度に増え続ける薬。

10年以上も薬を飲ませ続けている事。

 

 

私は、急にこれから先の 満里の身体が怖くてたまらなくなりました。

 

 

「このまま これを続けていっても娘が良くなることはない・・・・」

 

「この状況を本気で変えなくちゃだめだ。」と思いました。

 

 

モコを飼っていることも

 

「どうしよう・・・・・・・・」と真剣に悩みました。

 

 

インターネットで同じような方たちの体験談を調べました。

 

「アレルギー症状の悪化による影響・・・・」

「ペットは他の家庭に引き取ってもらうしかない・・・」

 

 

不安になる事例しか出てきません。

 

体の健康はもちろん大事です。でも、満里の心の健康も大事。

 

 

一人っ子の満里にとって モコはきょうだいのような

大切な家族になっていました。

 

 

「どうしたらいいんだろう・・・・・。」私は途方に暮れました。

 

 

これまで一生懸命 病院に通ってきた時間とお金は何だったんだろう。

 

「モコを飼ったのは、やっぱり間違いだったのかな・・・。」

モコを引き取ってくれる先を探そうか、満里になんて話そうか・・・。

 

 

立っていても足の感覚がないような

胃がきゅーっと閉めつけられるような感じ。

 

ぐるぐると不安、恐怖、焦りがめぐりました。

 

 

私は、病院の結果が出てからも

しばらくの間、答えが出せないまま 一人で悩んでいました。

 

 

その頃、ふとしたタイミングで

職場の同僚に 娘のアレルギーの事を

相談する機会がありました。

 

話を聞くと、実はその人自身が

漢方薬でアトピーの根治療を経験したというのです。

 

 

「あ、ワンちゃんがいても 根本的に身体の体質が変われば反応しなくなるから大丈夫だよ^^」

 

 

ニコニコしながら話してくれたその一言は

目からウロコでした。

その言葉に 私は本当に救われました。

 

えー!モコと一緒に暮らしながらでも アレルギーが治せる方法があるんだ!!!!

 

 

「でも・・・・お金はめちゃくちゃかかるよ(笑)」

 

 

あ・・・・。やっぱり・・・・

そうなんだ・・・そうだよね・・・・・・。

 

 

色々とインターネットで調べてみましたが

漢方薬治療は金銭的にも負担が大きいことがわかりました。

 

 

漢方薬治療を始めるには

かなりの覚悟が必要でしたが

「モコと一緒に暮らしながら治療できる道があるのなら。」と

私は藁にもすがる思いでした。

 

 

自宅で、さっそく満里にも その報告をしました。

「ごめんね。満里・・・。お母さんのせいで満里に謝らないといけないことがある・・・・。」

 

 

私は、病院の検査の結果で、満里に「動物の皮膚アレルギー」が出たこと、

このままではモコと一緒に暮らし続ける事が難しいこと。

病院の薬を飲み続けている事がやっぱり“おかしい”と思う事。

 

満里の体を漢方薬で体質改善することで アレルギーに反応しない体になって

モコと暮らし続ける事が出来るかもしれないこと・・・・。

 

 

これまで、入院して手術を受けたことや病院に通ってきたこと

色々な事を思い出しながら 二人で長い間 話しをしました。

 

最後に、満里に「これからどうしたい・・?」と尋ねました。

満里は、「もし大丈夫なら・・・」と前置きしてこう答えました。

 

「漢方薬治療で治るのなら、私は病院の薬じゃなくて漢方薬の治療をやってみたい。

モコは絶対に他の人にあげたりしない。

絶対に嫌だ。モコと一緒に暮らすためにも、私は自分の体を変える方がいい。」

 

満里は、力強く、答えました。

 

その返事を聞いて

その週末 漢方先生(仮名)の所へ予約を入れ 相談に伺う事にしました。

 

 

「どんな治療になるんだろう・・・・・。」という不安よりも

この時は、ただただ

「モコと一緒に暮らしながらも、アレルギーを治療する方法がある。」事への

期待の方が大きかったと思います。

 

 

当初は「鼻炎」「蓄膿症」が悩みの種で

アレルギー体質を改善したい、これが当初の目的でした。

 

職場の方の話やインターネットの情報から

「治療は2~3カ月で終わるんじゃないかな・・。」と

考えていました。

 

 

この頃は、満里の「アトピー」が

重症になっていたとは思いもよりませんでした。

 

その理由の一つに・・・・。

満里はいつもプロトピックを塗り続けていて

表面的には問題のないキレイな肌を保っていた事や

 

「顔」にアトピーの症状が出た事がなかった、という事があったと思います。

 

でも、漢方薬治療を始めて あんなにも壮絶な「離脱症状」が出てくるとは・・・・・。

この頃の私も、満里も、そして漢方先生も

まったく想像できていませんでした。