治療開始~最初の離脱症状          H27年4月~5月

 

H27年4月:中学校入学を迎えて

 

漢方薬を飲み始めてからは、皮膚科からもらっていた塗り薬も飲み薬も

自然と使わないようになりました。

 

一番の理由は  満里が

「病院の薬はもう使いたくない。」と拒否したためです。

 

 

漢方薬を使い始めた当初の満里の感想は

「病院の薬を止めたら、身体がスーッと軽くなった。」

「鼻の通りが自然に良くなった。」

「これまでは 身体がいつも『何となく熱がこもっている感じ』がしていたけど

熱が取れてきて眠れるようになった。」と

 

“身体の熱が取れてきて軽くなる”という実感があったようです。

 

漢方薬治療を始めるまでは 表面的にはほとんど症状がなく

見た目には「きれいな皮膚」でしたが

 

皮膚科の薬を止めて10日が過ぎた頃には

首から下の部分=両肩、首の付け根、胸の周りを掻きむしるようになり

赤いひっかき傷が 徐々に増えていきました。

 

満里は「皮膚科の薬を止めるとこんなにひどくなってくるなんて・・・。

ちょっと皮膚科の薬って、怖いな。」と感じたようです。

 

皮膚の症状が少しずつ出てきていましたが

漢方薬治療を止めたいとは思わなかったそうです。

「漢方薬を始めなければよかった、とは全然思わなかった。」と言います。

 

漢方先生からは

「これは、これまで薬で抑えていたものが

皮膚から外に出るようになったためです。」と言われました。

 

満里にとっても

「抑えていたものが外へ出ていくための症状」は、自然な事として受け入れられたようです。

 

 

4月8日(水)

満里は中学校へ入学しました。

初めての学校、初めてのクラスメンバー、小学校とは全く違う空気、緊張と不安と期待・・・。

この時期、満里の心には、同時にかなりのストレスがかかっていたと思います。

 

部活は、「テニス部」に入りました。

 

これまで運動が苦手だった満里ですが

小学校で体験したテニスは「すごく楽しかった!!」と

部活が始まるのをとても楽しみにしていました。

 

満里自身、中学校で何かしら「自分を変えよう」と思っていたのかもしれません。

 

漢方薬で治療を進めていく中で、身体のあちらこちらに

徐々に増えていく引っ掻き傷には、漢方薬の軟膏を使いました。

 

この軟膏は、塗った直後に強い匂い・・・カレーのような、ごま油を炒めたような

香ばしい匂いがします。

出来るだけ寝る前に塗って、学校に行く前には塗らないように気を付けていました。

鼻炎はまだ症状が続いていて

黄色い鼻水がよく出ていました。

 

 

漢方薬の治療では、ほんの1週間でも症状がガラリと変化しました。

日によって症状が出たり、ちょっと落ち着いたりしていたので、

「しばらくは毎週通って下さい。

その都度、症状に応じて薬の内容を変更します。」と言われて

毎週、土曜日には満里を連れて漢方先生の所へ通いました。

 

 

漢方先生のところでは、舌を診る「舌診(=白い苔の付き方などを見るようです)」と、

脈、排便の様子や食事の状況、夜と昼の痒みの様子などを詳しく聞かれ、細かく説明しました。
舌診の為に、下のような写真を、定期的に撮って記録していました。

 

 

 

また、女性の場合は生理とも関係が深く、周期によって

皮膚の症状に影響が出ることも初めて知りました。

 

その為、私も毎日の症状や食事の内容、起こった出来事等を忘れないように

「記録」をつけるようになりました。

 

この頃よく食べていた食事は

朝:ご飯、小松菜としめじ(細かく刻んで)と豆腐の味噌汁、ゆでブロッコリー

シャケの切り身(塩焼き)

昼:給食(皆と同じものを食べていました)

夜:ご飯、みそ汁、ひじきの煮物、納豆 などでした。

 

普段は、私も仕事で 帰りが遅い時もあったので

ほとんどが朝に作ったみそ汁とひじきや豆、煮ものと納豆、という

ごくごく簡単な組み合わせでした。

 

こうした食事に加えて、より排便を促したり身体の解毒を補助するために

娘の場合は「クロレラ食品」を摂っていました。

満里には、この「クロレラ」がとても合っていたようです。

 

 

4月14日(火)

徐々に、皮膚の「離脱」症状が顕著になってきました。

頭皮に白く皮が剥ける所があり(フケの様)、引っ掻き傷から汁が滲んでいます。

 

肩、胸、腹部・股の痒みが強くなってきたようで

布団に入ると掻くことがありました。

 

鼻水の方は徐々に透明になり、鼻炎の方は順調に改善していきました。

 

また、漢方薬治療の開始直後は「よく眠れる」と話していた満里でしたが、

少しずつ皮膚の症状が現れてくると

 

「痒み」や「ムズムズした感じ」が生じたりして

寝つきが悪くなったり、夜中に起きる事も出てきました。

 

この日は満里が「何だか眠れない」と 寝つきの悪い日だったので

しばらく足の裏やかかとをマッサージして 眠りにつきました。

 

 

 

4月19日(日)

鼻の調子は良好です。ただ、皮膚は、全身に掻いて

赤く皮が剥けたような傷が増えていきました。

 

腕、手首、ひじ、胸の下、股、足のすねに傷が目立っています。

 

日中、湿度が高くなってきたので、暑さの刺激もあって掻いてしまったようです。

 

エアコンの「除湿」を入れて湿度を調整しました。

入浴時に熱いシャワーを浴びると、その刺激で痒みが出ました。

 

入浴後には背中にぽつぽつと赤い点のようなものが出ました。

気になって、漢方先生に尋ねると

これは「身体の中の『熱』が表面に出てきている症状です。」と言われました。

 

症状が活発に出始めてくると、「ちょっとした刺激」にも反応して

すぐに皮膚に症状が出るようになりました。

 

洋服の素材や、身体が触れる感触によっては「蕁麻疹」が出る事もありました。

 

また、漢方先生の話にも繰り返し出てきますが

満里は、もともと身体に熱を持ちやすく、「湿熱がつきやすい」体質だったようです。

 

漢方先生の所に行く度に

「湿熱を作りやすい 油っこいもの、味の濃い食べ物は極力食べないように。」

と言われました。

 

症状が激しくなって、刺激に敏感になっている時期には特に

食事の摂り方を 意識して 生活するようにしていました。

 

 

朝:ご飯、野菜と豆腐のみそ汁、筑前煮、イワシの煮付け(少量)、だし巻き卵

昼:おにぎり、牛蒡とこんにゃくのきんぴら、バナナ

夜:巻きずし(シソときゅうり、卵)、筑前煮、野菜の味噌汁

 

4月28日(火)

部活が開始になりました。

 

満里が楽しみにしていた部活ですが、皮膚の症状が出始めていたので

汗をかいた後の「痒み」がとても気になりました。

 

漢方先生は

「皮膚のケアも大事だけど、ストレス発散も大事だから。」と

満里の選択を応援してくれました。

 

症状に応じて、服薬の種類や内容を少し調整して頂きました。

 

学校から帰った満里は

「テニス、すごく楽しい!」

「ラケットにボールが当たる感じが気持ちいい!」と

部活の様子を楽しげに報告してくれました。

 

この頃は、身体の中心部:下腹部や胸、肩の部分、股にひっかき傷が多く

痒みもあったようですが、この日は部活で「良い疲れ」があったのか

痒みはほとんどなくスーッと眠りにつきました。

 

 

5月2日(土)

漢方先生の所へ行きました。

部活を始めたことも影響してか、皮膚は掻きむしって腕の内側、胸、太ももにも

症状が増えています。

また、この頃、“旬”だからと「筍」や「アサリの味噌汁」

「よもぎ」を食べさせたりしていましたが

実はこうした食材が症状を少し悪化させていたようです。

腸に刺激になっていたようでした。

 

満里は、「湿熱」を取っていく治療が必要でしたが

“旬の食べ物” は「あく」が強く

あくの強いものは「湿」を生むので避けた方が良い、と漢方先生に言われました。

 

食べさせる時は、少しずつ、よく噛んで慣れていく事。

 

「いっぺんに旬のものを食べると腸がびっくりして皮膚にも影響が出る。」

こうした点にも配慮が必要だったということを、私も満里も初めて知りました。

 

満里も、漢方先生の話を聞きながら

「これはあまり食べない方が良い」

「こういう食べ方をしない方が良い」という事を少しずつ学んでいきました。

 

 

5月3日

この日は部活が休みでした。

満里の気分転換もかねて、家族で水族館へ遠出しました。

 

食事に気をつけるようになってからはこのような“食事を

挟むちょっとした遠出”が私にとっては少し億劫になりました。

 

これまでは、早朝に家を出ても、道中のお店で

「ちょっとおにぎりとかお弁当を買えばいいかな。」

 

という感覚でいましたが

治療を始めてからは、食材を気にしたり、

「油っこいもの、味の濃いもの以外」で探そうとすると

どのお店でも 買える惣菜があまりありませんでした。

 

外食も油ものが気になって 選べるメニューがほとんどありません。

 

この時は早朝4時頃からおにぎりを大量に作りました。

出来るだけ野菜や繊維ものを摂ろうと、

おにぎりの中に色々なグザイを挟みましたが

満里にはかなり不評でした。

 

「食事に気をつけて生活をするというのは

こんなにも大変な事なんだなあ。」と実感しました。

 

水族館への日帰り旅行から帰ってきた夜は

疲れているはずなのに 満里は寝つきが悪く

夜中までグズグズと起きていました。

 

 

5月6日(水)

連休中はその後、4日~5日も

「疲れているはずなのに寝つきが悪い」という状態が続きました。

 

夜中の零時~1時頃まで寝付けない状況でした。

 

この日は、学校に行き、部活もして帰って来ましたが

「何となく寝つきが悪い」状態で 深夜を過ぎてようやく寝付きました。

 

 

5月7日(木)

朝方の3時頃から急に激しく掻きむしる様子と

「なんか寒い」と言って毛布を被るような「寒気」がありました。

 

この日は学校を休ませました。

熱はなく、安静にするように満里に伝えて

私は仕事に行きました。

 

いつも穏やかな満里がイライラした感じもあったので

「何かおかしいな・・・。」と感じた私は

仕事の昼休み時間に 漢方先生へ電話で連絡をして

様子を細かく伝えました。

 

漢方先生からは

「多分、これまでの薬の離脱症状が出ているようですね。」と言われました。

長い間、病院でもらっていた薬を止めた事で起こる状態のようです。

 

離脱症状が激しい時期に体を整える薬が追加になり

自宅まで届けて頂きました。

「次回、来られるまでの様子を、よく見ていてください。」

症状の理由が分かると、様子の変化にも落ち着いて対応することが出来ました。

 

満里は、離脱症状で身体に色々な変化が出ていましたが

食欲が落ちる事はありませんでした。

 

布団で一日横になっていましたが

仕事から帰ってきた私の顔を見ると

「お腹すいた―」と笑います。

「そんなに食欲があれば、心配はいりませんね。」と私。

気がかりな状態や不安な時でも、

ちょっとしたやり取りで満里と笑い合えると

心が軽くなりました。

 

食事は、引き続き、腸に負担をかけないように

油をほとんど使わないものを用意しました。

 

朝・昼兼用:おじや、だし巻き卵(一切れ)、シャケの塩焼き(切り身1/2)、黒豆煮、ごまめ

夜:ご飯、大根・にんじん・じゃがいもの味噌汁、カマスの塩焼き(少量)、黒豆煮、ごまめ、

焼きナス

 

この日も、一口50回噛みながら

ゆっくり、ゆっくりと 食事を摂りました。